“髪は女の命”と昔から言われているほど、女性らしさのポイントのひとつ。でもそれも出産したり、年齢を重ねていくうちに抜け毛というトラブルを抱えやすくなります。抜け毛によるボリュームダウンは見た目の印象もかなり左右する大事な問題、その原因を知っておくことも必要ではないでしょうか。原因がわかっていれば、それなりに対策もしやすくなります。ロングヘアでもショートでも、ハリのある健やかな髪こそヘルシービューティーの基本、しっかり自分の髪の状態と向き合ってみましょう。
女性の抜け毛のさまざまな原因たちとは??
ホルモンの変化
女性の抜け毛のよくある原因のひとつはホルモン変化、更年期や出産後などは体全体に大きなホルモンバランスの変化が起こり、その結果、抜け毛や髪が薄くなるといったことがよくあります。抜け毛はホルモン変化のあった時期から3か月後くらいにあらわれやすいですが、体がその変化に適応すると少しずつ収まっていきます。
ただし気をつけたいのは避妊によるピルを服用している場合です。ピルのなかでも女性ホルモンのプロゲステロンをベースとしたものは抜け毛を引き起こす可能性もあるので、よく医師と相談してください。
虫歯
抜け毛と虫歯、一見なんの関連性もなさそうですが、実はあるのです。そのメカニズムは、虫歯のために増えた白血球があやまって近くの毛包まで攻撃してしまい、発毛サイクルが休止期に入るのだと考えられています。
とはいえ虫歯が治れば、また髪も元通り生えてくるようになるので一安心。歯の痛みは体のいろんな部分と関連していることがあるので、ケアをしっかりと怠らないように!!
インスリン抵抗性
女性の体のなかでは、インスリンはテストステロンをエストロゲンに変換する働きを促進する効果があります。しかしなんらかの原因でこの働きが鈍り、男性ホルモンのテストステロンが増えてしまうと、髪が薄くなったり、毛が抜けたりするのです。
体内のことなので、なかなかわかりにくいかもしれませんが、抜け毛のほかにも、高血圧・高コレステロール値・体重増加といったことが見られるなら、医師にインスリンや血糖値レベルの検査をする必要があるでしょう。
ベジタリアン
食事内容の偏ったダイエットをしたり、極度なベジタリアン生活になると、抜け毛のリスクも増えます。とくにタンパク質や鉄分が大幅に不足すると、髪全体が薄くなり、抜け毛も増え、その影響は数か月から数年にわたる場合もあるので注意しましょう。
食事制限のあるダイエットをするときは鉄分不足になっていないかチェックすること、そしてもし食事では十分にとりきれない場合はサプリメントで補うなどの対策が必要です。
ビタミンD不足
カイロ大学の研究者によれば、抜け毛にはビタミンD不足が関係しているとの指摘もあります。髪の毛が正常に生育するには、ビタミンDが甲状腺ホルモンT3を細胞の奥深くまで送り届ける必要があるのですが、ビタミンDが不足するとこの機能が低下し、抜け毛を引き起こすといわれています。
ビタミンDを体内で生成するには日光が大切なので、日ごろからインドア派の人はとくに気をつけて、日光を浴びるよう心がけてみましょう。