知っていましたか? 生理前や生理中など女性の体内ではさまざまな変化が起きています。しかし生理前は子宮内部へのミネラル供給が優先となり、他の体内組織へミネラルが配分されにくい状況になります。生理前や生理中がダイエットに向かない理由がここにもあるようです。
排卵後の子宮の様子
子宮は排卵を迎えた後に妊娠が確定しなかった場合、そのまま月経へと迎えるための準備が始まります。必要なくなった卵子を排出するために子宮が収縮活動を始めるのですが、この様子は筋肉が働いているのと同じような状況です。子宮が収縮活動を続けている状況は、例えていうと筋肉を常に動かしているような状況です。子宮が筋肉運動をしているような状況ですね。そしてその時に分泌される物質(プロスタグランジンE2)により、さらに子宮は硬く硬直したりするため、生理痛などが発生するケースもあります。
ミネラル不足になってしまう
筋肉を使う時には常にミネラルが利用されているため、運動をしている人はミネラル補給が重要になりますが、生理前や生理中の時も、子宮の筋肉収縮が活発なため、同じようにミネラルが不足しがちになります。そのため通常よりも多くのミネラル摂取をすることで、不足を補っていくことができます。
特に必要なミネラルはマグネシウムです。マグネシウムは筋肉の収縮を和らげてくれるので、生理前のイライラがある人などは積極的に摂取したいミネラルです。また、一緒にカルシウムも摂取することで相乗効果により、マグネシウムの効果をより子宮に与えていくことができます。
運動をしてしまうと
生理前で体調がだんだんと悪くなったり、生理中で気分が悪いのに無理やり運動をしたりすると、ミネラル不足に陥ります。また、生理前で体がむくんできたからと言って、食事を制限したりするのも、余計にミネラル不足に陥ってしまい、逆効果を与えていくことになります。生理前から月経にかけては、あまり運動を頑張りすぎないようにしましょう。しかし、運動をして体を引き締めたい、運動を辞めてしまうと太ってしまうと思う人は、ミネラルをより大目に摂取することが必要です。
摂取しておきたいミネラル
生理前には大豆やお魚などのビタミンやミネラルが豊富なたんぱく質摂取が、とても体に有効に働いてくれます。前述したように大豆やお魚にはマグネシウムやカルシウムが豊富に含まれているので、積極的に摂取してみてください。朝は納豆、そしてお昼か夜にはお魚といったように、和食にすることで必要なミネラルが摂取しやすくなります。さらに副菜などにホウレンソウのおひたしやひじきの煮物なども取り入れると、鉄分なども一緒にとれるので、生理の時の貧血予防にもつながります。
また、女性ホルモンを活発にしてくれる亜鉛もお勧めです。亜鉛は貝類などに豊富に含まれるので、あさりなどで出汁を取ったお味噌汁なんかも良いですね。運動を頑張りすぎるのも良いですが、体調が悪いなと思ったり、あまりダイエットがうまくいかないな、と思ったらミネラル不足かもしれませんよ。