みなさ〜ん プリンケツしてますか〜
ジリジリと暑い日差しの日が続くと食欲は失せてしまいがち。冷たい飲み物が多くなったり、栄養面でも偏った食事(麺類中心など)で済ませてしまうなんて事もありますよね。一見痩せてしまいそうに思える状態ですが、食事の摂取内容によってはこれが続くといつしか便通も悪くなったりして、結果お肌のトラブルや体調不良、後に肥満になりやすい身体にまで繋がってしまう事があります。人は腸が元気だと身体のコンディションや肌・髪のツヤにも覿面の効果が現れます。逆に言ったら、腸が不健康だと、身体も肌や髪もボロボロになるという事ですね。夏からのモテ力は、露出が多い肌を、身体の内側からもがっちりサポートしたもん勝ち。
内臓の一種?とも言えそうな腸内フローラ(腸内細菌叢)
人の腸内には、桿菌、球菌など様々な形で、数百種類、数百兆個以上の細菌が棲んでいると言われています。電子顕微鏡で観ると、ゆらゆらと御花畑が揺れているように見えます。人間の身体は60兆個の細胞で出来ていますが、こんなに多くの細菌達が人間の細胞の様に活発に活動して私達の健康の為に働いてくれているということは、人体に欠かす事の出来ない大切な存在なのだと言えます。これは、人類が発生する以前の地球上で単細胞生物が多細胞生物に進化する過程において、互いに共存し合っていくようになったところから始まっているそうです。
腸内フローラは美容と健康の鍵
腸内細菌には人の身体に良い影響を及ぼす善玉菌や、腸内に流れてきた食物を腐敗させて毒素などを作り出す悪玉菌、そして日和見菌がバランスをとった状態を保っています。ところが、不規則な生活やストレス、加齢、冷え、抗生物質の服用、多量の飲酒、偏った食事や脂肪の多い食事などによる必要な栄養の不足、などにより悪玉菌は増殖し腸内環境はバランスを崩してしまいます。腸内細菌は美容と健康の鍵とも考えられていますので、腸内細菌叢(フローラ)をバランスよく保つことがとっても大事なんですね。
腸内では善と悪がひしめき合っている
腸内フローラに生息している善玉菌とは、体内でビタミンを合成したり、免疫システムの働きを活発にさせたり、消化や吸収時に働いたりしています。一方悪玉菌とは、消化途中の食物を腐敗させ、毒素や発癌物質を生成します。腸内にどちらの菌が多く棲息しているのかによって、健康も美容も左右されてしまうことがわかりますね。
決め手は食生活
そこで気になるのは、何を食べていると善玉菌が増えて、何を食べると悪玉菌が増えてしまうのかという事でしょう。簡単に言うと、肉食の多い人は悪玉菌が増えやすく、菜食中心の人は善玉菌が増えやすいという傾向があります。というのも、善玉菌は食物繊維を発酵させて有機酸をつくりこれを栄養源にしているものがいたり、食物繊維が毒素などの有害物質や悪玉菌を排出させるため、繊維質の多い食生活をしている人には自然と善玉菌が増えるのです。
肉も食べたい でも 善玉菌も増やしたい!がホンネ
肉食の多い人に悪玉菌が多いと言われても、肉食をやめられない人もいますよね。元来日本食には、善玉菌を摂取できるものが沢山あるのです。漬け物や味噌などの発酵食品では、乳酸菌が作られています。乳酸菌というとヨーグルトや乳酸菌飲料を思い浮かべるかもしれませんが、乳酸菌には動物由来の乳に存在するタイプと植物由来のタイプがあるのです。特に植物由来の乳酸菌は丈夫な菌で、体内でしっかりと働く事が出来ます。ミソ・ぬか漬け・漬物・キムチ・酒粕・ワイン・日本酒など、上手く取り入れるとよいでしょう。また、豆乳で作ったヨーグルトもお勧めです。
戦前の日本人は、魚は食べても肉を食べる習慣は無かったと聞きます。近海の魚介類や穀類、野菜などを中心にした食事をしていたため、腸内細菌は多かった事が分かっています。戦後に肉食や牛乳などの動物性食品が導入された事により私達の身体には、背が高くなるとか脚が長くなる等の美容面への好影響とも思える変化が現れました。しかし、健康面に於いては大腸がん罹患年齢が低年齢化しているという事実もあるので、日本人には本来食べ慣れない食品を摂取することになったというストレスが、私達の目に見えない場所に影響していることも否めない様ですね。食べたものが私の身体を作っているのだという意識を持って、バランスの良い食生活をこころがけましょう。