今回は白金のマンションの依頼でした。不動産屋さんから、白金にある古い億ションが、賃貸でも売却でも売れない。売れないし、人が入らないから何とかならないかという内容の相談が来ました。
徘徊するお婆さん
現地に行ってみると、古いマンションですが、作り自体は大変立派なマンションでした。しかし、不穏な空気が流れてます。ひと目でここは売れないだろうと解るような、霊障を確信できるような建物でした。中に入って様子を見ると、不思議な光景が。
和室に老婆の霊が座っていて、そこに住み着いているようでした。マンションの中を老婆は這って徘徊しており、見るからに異様な光景でした。老婆からはとても強い執着の念を感じたので、どうも、この老婆が怪しいと思った私は、不動産屋さんにここのオーナーについて色々聴きました。そこで、分かったことなのですが、どうも、その老婆というのは、マンションに直前まで一人暮らしをしていたお婆さんだったようで、這って徘徊しているようにみえたのも、脚が悪かったためとのことでした。
相続をして欲しいという想い
お婆さんに話を聴くと、相続の関係で、子供たちに使って欲しい。売却したくないとのことでした。なるほど、そのための執着かと思った私は、不動産屋通してオーナーに確認を取ると、確かにお祖母さんは売却に反対していて、オーナー達に使って欲しいと生前言ってたということでした。お婆さんは売ってほしくないという執着から、居ついて、また、その念に引き寄せられ、妖怪が沢山集まっているようでした。
江戸時代からの因縁も!?
その物件は、それでけではありませんでした。古くからの霊も住み着いていて、どうも、江戸時代からの藩がらみも因縁もあるようで、その霊達の執着も強かったのです。古くからの霊のいる場所には、厄介なことに妖怪も集まって来やすいのです。そこにさらにお婆さんの執着が加わって、建物と土地自体は良いのに、中々売れない、決まらないといった現状があるようでした。お婆さんの説得を試みるも、頑固だったため、私は、まずは妖怪を退治していきました。その後武士達を説得し、最後はお婆さん。妖怪もいないし、武士もいない。1人にぼっちになってしまったお婆さんに、後はあなただけよ?と説得を試みました。お婆さんに丁寧に息子夫婦の意向を伝え、何とか説得に成功。お婆さんも無事、成仏してもらいました。不動産屋さんから数日後報告があり、無事、賃貸が決まったようでした。