最近、シリコンいりのシャンプー&コンディショナーを敵視する風潮があります。しかしその一方で「ノンシリコンって本当に髪にいいの?」と思う女性も増えているそう。使うと髪がギシギシ、以前よりも枝毛が増えた……なんて方。もしかしたらノンシリコンが髪にあっていないせいかも!?
「シリコンが毛穴につまる」はただの俗説!?
今回は、そんなノンシリコンへの疑問を美容師さんにぶつけてみました。すると「ノンシリコンは美容師としてはオススメしない」という声が。
美容師さん: シリコンは髪をコーティングして乾燥やからみを防ぐために使われています。ノンシリコンのシャンプーがはやっていますが、シリコンなしでは髪がいたみやすく枝毛や切れ毛の原因につながります。
筆者: でもシリコンを使うと毛穴につまってよくないってききますが……。
美容師さん: シリコンは分子量が大きいので、皮膚からはほとんど吸収されないのです。また毛穴にシリコンがつまっても薄毛になるなんて俗説! 毛穴の奥からはつねに皮脂がじわじわとでているので、そこにシリコンが入りこむなんてありえません。
ちなみに、皮脂がつまったとしてもそれで薄毛になることは絶対にないそうです。たとえば砂漠などに住む民族は何か月も洗髪しないことがありますが、それでみんなが薄毛になるというわけではありませんよね。ノンシリコンを敵視しすぎると、ダメージが大きくなる可能性のほうが高いというわけなのですね。
なんでもナチュラルは髪に負担かも!?
なるべく自然のままのほうがいいから、また化学物質はよくないからとシリコンをふくまないオーガニックシャンプーを使う人も増えていますが、カラーリングやパーマをしている女性には逆効果になってしまうこともあるそうです。
「本当にナチュラルなケアをしたいならあまり洗わないのが一番」という声もありました。たしかに、毎日シャンプーで洗ってドライヤーで乾かすことじたいが自然じゃないですよね。中途半端にナチュラルケアをするよりも、シリコンにかぎらず髪にあった成分が配合されているケア用品を使うほうがいいそうです。
ノンシリコンはダメージヘアのもと!
洗う・乾かす・ブロー・アイロンの熱でセット……etc。さらにカラーリングやパーマという過酷な環境にさらされている私たちの髪。
美容師さんたちからは、「シャンプーだけノンシリコンにしても意味がない」という意見も多くきかれました。ダメージを防ぐためにシリコンで髪をおおってあげるくらいのいたわりは必要のようです。カラーやパーマをほどこしアイロンなどを使うことが多い私たちの髪を美しくキープするためには、ノンシリコンにこだわらないほうがよいみたいですね!