依頼者を悩ます原因は?
10年来のお客様がいます。彼女が最初に私のところに相談に来たのは子供のことでした。お子さんは、二人共軽度の障害があり、言葉を上手にしゃべれないようでした。この依頼者の女性も霊感があり見えない存在の気配を感じる方だったので、何か悪いものが憑いていないか心配で私のところに相談に来たのです。
何でもかんでも霊のせいにしてはいけませんが、彼女の持ってきた、ご主人とお子さんたちの写真を見た瞬間、霊障だなと思いました。両家の親族一同やご家族の写真を見た私は、おそらく、ご主人の家系のものと思いお伝えしました。
色々話を伺っていくと、お義母さんはヒステリーのような症状を持っており、異常な言動が多いとのこと、彼女も「子供を連れて行きたくないし、正月も帰りたくないくらいだ」と言っていて、お子さん達も「お祖母ちゃん怖い」と言っているようです。
今回は、お子さん達を守るのが目的です。お義母さんは今回の案件には直接関わりが無いので、見送りましたが、写真をみると顔が変化するのです。こういう場合は、肉体を霊に奪われている可能性が高いです。
彼女に「今回は見に行ったほうが良いと思う」「お子さんの障害に関しての補償はできないけど、霊障は断ち切ったほうが良いのではないか」と伝え、依頼を受け、ご自宅を訪問することになりました。
悩ませていた気配の正体は?
彼女のご自宅はとても大きな家でした。
ご自宅では、犬を飼っているのですが、誰も居ないのに、いつも、異常なくらい吠えるそうです。
それも、誰もいない一点を見つめて哭いたりとか、誰かを追いかけるように吠える様子。たまにこういう子がいますが、このワンちゃんは明らかに視えてるワンちゃんでした。
一通り確認すると、怪しい存在が2人いました。1人はお殿様のような人で、もう一人は着物を来た女性でした。
霊障の確認をしている最中に、依頼者から気になることを伝えられます。上の子が独り言みたいに喋っていて、まるで誰かと喋っているかのようだということ。
それを聴いた私は、確認のため、2人の子供を2階の子供部屋で遊んでくるようにお願いしました。
しばらくして、2階の子供部屋の声に耳を傾けると、確かに、3人で喋っているような会話をしています。
私は、例の着物の女性が子供に何かしていると、ピンと来ました。
犬が吠えていた霊の意外な正体
まず、ワンちゃんが吠えていた原因はお殿様の霊でした。こちらは、思っていたより早く終わりました。実はお殿様に使えていた忍者に向かってワンちゃんは吠えていたのです。お付の忍者を捕まえたら、お殿様のところに案内してくれました。納戸がお殿様の部屋になっており、忍者とお殿様を除霊したら、ワンちゃんは吠えなくなりました。
しかし、肝心の女性がどこの部屋にも見つかりません。一瞬キャッチした霊の姿は女郎さんのようなイメージ。果たして女性の霊はどこにいるのでしょうか?