女性にとって大切なスキンケア。つい世間の評判や自己流なやり方でおこなっていませんか? でも大事なことですから、きちんとした裏付けのあるケアをしていきたいですね。
今回はオーストラリアの皮膚科医たちによる、スキンケアにまつわるアドバイスたちをあつめてみました。お肌のために大切なことはなにか、あらためて教えてくれます。
アドバイス1: 保湿アイテムは値段で選ばず、質感や肌への相性で決めて!
シドニーの皮膚科医クリス・カーニー氏によれば、市販されている保湿アイテムの効果は、高価なものでも低価格のものでも大差はないといいます。ですから、高い商品だから、効果にも優れているという期待を抱くのはやめましょう。肌に適切に潤いを与えるには、質よりも量が大事になってきます。高価なものを少しずつ使うよりは、低価格のものを気前よくたっぷりと使用したほうが、保湿もしっかりできます。
またコックリとした濃厚なテクスチャーの保湿クリームなどを多めに使うと、かえって肌荒れや毛穴詰まりの原因にもなります。値段に左右されず、質感や自分の肌との相性をしっかり見て決めるようにしましょう。
アドバイス2: 日焼け止めは早めにつける
メルボルンの皮膚科医アダム・シェリダーン氏によれば、少なくとも外出する30分前には日焼け止めを塗り、しっかり肌に浸透させる時間を与えないと、せっかく日焼け止めを塗っても効果が半減してしまうといいます。出かける直前にあわててメイクと日焼け止めをしても実際には間に合っておらず、肌は紫外線のダメージをもろに受けてしまうのです。
なお日焼け止めは長時間もたないので、数時間ごとに塗り直すことも忘れないでください。
アドバイス3: 埋もれ毛はどんな脱毛法でも避けられないので、アフターケアを忘れずに!
ムダ毛の自己処理でトラブルになりやすいのが埋もれ毛。毛抜き・シェイバー・ワックス、どの方法でもある程度の埋もれ毛は避けられないと知っておくべきというのが、シドニーの皮膚科医エリザベス・ドォーヒッグ氏の見解。埋もれ毛は、除毛方法に関わららず毛が生え戻ってくる過程で起きてしまう現象だからです。自己処理したあとは、そのエリアを週に2回ほどスクラブなどで角質除去してあげるのがベスト。古い細胞や角質がとり除かれれば、新しい毛も正常に生えていきやすくなります。また処理したエリアの肌は敏感になっているので、しっかり保湿してケアしてあげましょう。
アドバイス4: 妊娠線は予防できないので、より現実的に考えて!
お腹にはっきりと出てしまう妊娠線。妊婦さんにとって大きな悩みの種のひとつですが、これを予防する効果的な方法はないというのが、先述のドォーヒッグ氏の見解。あまりにも急激に肌が伸びてしまうので、どんな保湿クリームでも間に合わないほどなのです。もちろんレーザー施術など専門家による処置である程度目立たなくすることは可能ですが、まったく跡形なく……というわけにはいきません。たとえていうならば、紙を二つに裂いて、また張りつけてみるようなものです。100%完璧に戻ることはなく、跡はやはり残ってしまいますよね。過大な期待を抱かず、現実的に考えるようにしてください。