こんにちは。インナービューティー研究家・フードコーディネーターの國塩亜矢子です。
スーパーなどで年中見かける緑黄色野菜のひとつ「ほうれん草」。実は12~1月の冬が旬ってご存知ですか? 旬の時期に食べるホウレンソウは甘みが強く味が濃いのが特徴。今回はそんなほうれん草のビューティーポイントについてご紹介します!
意外と豊富!ほうれん草のバリエーション
日本のほうれん草といえば根元部分が赤く、ピンとした元気な緑色の葉がまっすぐ伸びたものが主流。これは西洋種と東洋種の交配でできたものと言われています。
最近ではサラダなど生でも食べられるように改良された柔らかい「サラダほうれん草」も人気。これは一般的なほうれん草に比べて茎が細く葉も小さめ。アクが少なくて柔らかいので、ほうれん草独特の青臭さが苦手な人でも美味しく食べることができます。ベビーリーフに入っている赤い茎の「赤茎ほうれん草」もサラダの彩りとして人気の品種です。
一度食べたらやみつき? 「寒ちぢみほうれん草」とは?
真冬に食べたいほうれん草といえばやっぱり「寒ちぢみほうれん草」。「寒締めほうれん草」とも呼ばれます。寒ちぢみほうれん草は収穫前に5℃以下の寒さにわざとさらすことで水分が減って糖分が増え、ぐんと甘みが増します。また真っすぐ上に向かって伸びていた葉はキュッと縮んで横に広がり、分厚く丸みを帯びた形状になります。
その変わった風貌は、一見「ほうれん草」とは思えぬ姿ですがこれがとってもおいしいんです! もともと甘みが強いのでしゃぶしゃぶ感覚で10秒ほどさっと熱湯やお出汁にくぐらせるだけでも絶品。オリーブオイルやバターでソテーしてシンプルに塩コショウで食べるのも美味しいですよ。見かけたらぜひ買い! の旬の味覚です。
ほうれん草の栄養価をおさらい!
それではほうれん草の栄養価についておさらいしてみましょう! アンチエイジングや美肌作り、貧血予防など女性にうれしい栄養素がいっぱい詰まっています。
※下記データは、ほうれん草1わ(可食部約180g)あたりの栄養価です。
ビタミンA・C・E
・ ビタミンA……630㎍
・ ビタミンC……63mg
・ ビタミンE……3.8mg
ビタミンA・C・Eは抗酸化作用がひじょうに高く、細胞の老化を防ぎアンチエイジングや美肌作り、生活習慣病の予防などに欠かせないビタミンです。このすべてがそろったほうれん草は、いつまでもキレイでいたい女性にピッタリのお野菜ですね!
ビタミンB2
・ ビタミンB2……0.36mg
ビタミンB2はエネルギー(とくに脂質)の代謝や皮膚や粘膜の働きをサポートします。お肌や唇の荒れ、ダイエット中に欠かせないビタミンです。
葉酸
・ 葉酸……378㎍
葉酸は赤血球の生成や細胞の新生をサポートするビタミンB群の一種です。妊活中や妊娠中の方には不可欠の栄養素。胎児の健全な発育に大きく影響します。貧血予防や骨粗鬆症予防にもおすすめです。
鉄分・カリウム・カルシウム
・ 鉄分……3.6mg
・ カリウム……1242mg
・ カルシウム……88mg
他にも貧血予防に欠かせない鉄分、むくみや高血圧予防に欠かせないカリウム、骨や歯の発育に欠かせないカルシウムなどが多く含まれています。
まとめ
野菜や果物は旬の時期と旬を外した時期では、2~3倍も栄養価が異なるといわれています。冬のほうれん草にはなんと、夏のほうれん草の約4倍のビタミンCが含まれています! 甘みのバロメーターとなる糖度は約9倍! ビタミンやミネラルをバランスよく豊富に含む栄養満点のほうれん草。おいしくて栄養価の高い旬の時期に毎日でも食べたいですね。
おいしい旬野菜のパワーでカラダの中からキレイを磨き、寒い冬を元気に乗り越えましょう!