おならが臭い! そんなときは腸内細菌のバランスが乱れているサインかもしれません。ヒトの腸内には100兆個以上の腸内細菌が生息しています。腸内細菌は善玉菌と悪玉菌に分類することができ、善玉菌の代表、ビフィズス菌は腸内の環境を整える作用があります。一方、悪玉菌は発がん性物質をつくったり、さまざまな病気のリスクを高める厄介者。プレバイオティクスは善玉菌を増やすのを助け、腸の健康を保ちます。
今日は、腸内の健康を守るプレバイオティクスが含まれる食品をご紹介します。
プレバイオティクスってなに?
プレバイオティクスとは、乳酸菌やビフィズス菌などのプロバイオティクスの働きを助ける微生物のこと。プロバイオティクスは腸内環境を整える作用があり、腸の疾患を予防する効果があります。一方プレバイオティクスは、消化器官で吸収されないプロバイオティクスの栄養源。腸の健康を保つ働きがあります。
ヒカマ
ヒカマとはメキシコ原産の根菜で、炭水化物と食物繊維を豊富に含みます。イヌリンと呼ばれる食物繊維の一部がプレバイオティクス効果を発揮してくれます。
タンポポの葉
海外では古くから医療に使われてきたタンポポ。タンポポにはプレバイオティクスとなる食物繊維が含まれるだけでなく、健康な肝機能の維持や利尿作用などの効果が知られています。またカルシウム、鉄分、食物繊維、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンKなどの豊富な栄養に加えて、βカロチンやルチンなどの強力な抗酸化物質を含んでいます。
ネギ属
長ネギ、タマネギ、ニンニク、ニラ、ワケギなどのネギ属もまたプレバイオティクスが含まれている野菜。生で食べると効果が最大限にいかされます。
リンゴ酢
プレバイオティクスを含むリンゴ酢は、消化の働きを促進する作用もあります。リンゴ酢を毎朝飲むことで便秘改善の効果が。また、リンゴ酢には生活習慣病予防やダイエット効果、疲労回復効果などさまざまな効能が秘められています。
プロバイオティクス食品も一緒に摂取
プレバイオティクスはプロバイオティクスと一緒に摂取することでその効果を発揮してくれます。そのため、プロバイオティクスを含む食品も忘れずに摂取することが大切。プロバイオティクスは、キムチや納豆、ザワークラフトなどの発酵食品、ヨーグルトや乳製品などに含まれています。また、タンパク質や脂質の過剰摂取は悪玉菌を増加させる傾向にあるので過剰摂取には注意が必要です。